仕事をこなす本
負けるな町工場
日時: 2008年06月05日 06:42
日本を代表する産業は製造業であるといわれる。
しかし、中国や東南アジアへの製造拠点移転により、空洞化となっていると言われだしてからずいぶんと経っている。
現在の国内の製造業の実態はどうなのか?
この本は、(有)中里スプリング製作所の2代目社長に就任した著者が、衰退していた家業を、規格ばね「ナスパックシリーズ」を商品化することによって再建させた実話である。
12タイプ6,820種類を独自に標準化した「ナスパックシリーズ」は、受注状況をチェックしていた時に思いついたもの。
数は多くはないが緊急の注文が多い、そこで、緊急に対応できるスプリングをあらかじめ用意をしておいたら、注文先は助かるだろうというのがキッカケだった。
小さな町工場、まさに製造業の末端に位置する会社が、下請け孫請けの関係から脱皮して、オリジナル商品を持つ事の強みを改めて感じさせる。
そして、どんな小さな町工場にもそのチャンスはあるということだ。
著者は言う・・・・・社員とともに夢をもつこと・・・・・これが最も大事なことだと。
ものづくり大国と言われて久しいが、製造業の末端を担う町工場には、実はこのように元気な会社が多いのだと思う。
著 者:中里良一
発行所:日刊工業新聞社
平成14年6月28日第1刷

