時事問題に一言
非正規雇用の増大が意味するもの
自動車業界の低迷、人材カットが大幅に行われている。
派遣社員の契約解除だ。
自動車業界から違う業界にすぐに移動できる人はいいだろうが、そうでは無い人もたくさんいるはずだ。
次の派遣先が決らず、仕事の無い日々がしばらく続く。
そんな立場の人が、今、20~30代で30%を超えている。
このままの推移が続くと、全労働人口の30%が非正規雇用という状態になる。
非正規雇用と言うと聞こえがいいが、失業予備軍とも言えるわけで、このような状態を看過することが労働行政なのだろうか。
企業に対し正社員への移行を働きかけてはいるが、将来的な日本経済を考えると、短期間で是正されるとは思えない。
人口減の中での経済回復は、掛け声だけでは何も進まない。
新規産業の創出を、国家的プロジェクトとして行う必要があると思う。
技術・資源・金融すべての要素を組み立てて行う新産業だ。
バイオ・環境・エネルギー・ITといったジャンルにおいては、実は日本はかなり遅れていると言われる。
個々の技術は世界水準のものもあるが、ビジネスとして組み立てるには、総合的なシステムが必要だ。
例えば、不足する資源として大変重要な水についても言える。
東レの逆浸透膜は世界のトップレベルの技術があるそうだ。
しかし、欧米ではすでに成立している水ビジネスを担う水メジャーと、日本の企業は対等には戦えないという。
技術以外に必要とされる、料金徴収を含めた水事業としてのノウハウが企業にはないという。
何故なら、長く日本では、水事業は、公共事業として行われてきたからだ。
バイオにおいては、技術がどんどん海外に流出し、国内のバイオベンチャーは芽が摘まれているという。
原因は金融支援がないからである。
産業は、国家の根幹を成すもの。
その産業育成をせず、目先だけの政治しか出来ない現状では、遠からず日本沈没は現実のものとなる。
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