就職転職起業のヒント
就職難時代の仕事の見つけ方
世界的な不景気により、今後数年は就職難時代がくると思われる。
大学を出たけれど就職先がない。先日のテレビでは大学院を卒業した高学歴者のワーキングプアが特集されていた。
就職という言葉を当たり前に使うようになったのは、戦後からではないかと思う。
それまでは、就職という概念は無く、似たようなものとしては、官僚になったり軍隊に入ることである。
では、それ以外の人は何を仕事としてやっていたのか?
農作物を作る・漁に出る・着物を作る・履物を作る・帽子を作る・・・・・
生活に必要なものを生産する人、生産されたものを行商によって販売する人、店を構えて販売する人、大きな製品を運ぶ人・・・・・・など、なんらかの家業というものがあった。
そんな時代が数百年もつづいていたのだ。
- 弟子入り
- 丁稚奉公
- 住み込み
こんな言葉が使われ、修行によって力を付けた者が独立して、家業を起こす。
ごく、あたり前に行われていたことだ。
大きな組織に入って、20~30年間を務め、退職時に退職金をもらうという典型的なパターンは、ほんの50年程度の歴史しかない。
多くは、家業を継いだり、家業を起こして身を立ててきたりしたのだ。今風にいうと起業である。
どんな時代であっても起業は可能だ。
典型的なものが豊臣秀吉だ。
秀吉は若い頃、清洲織田株式会社に就職した。
ところが秀吉は、他の社員と違い起業欲が強かった。
まず行ったのが、社内起業である。
岐阜 稲葉山城を攻めあぐんでいた社内情勢を見極め、起業のチャンスとばかり墨俣城築城に自ら立候補したのだ。
墨俣の一夜城に成功すると、清洲織田株式会社の幹部社員となり、様々なプロジェクトに参加し成功させる。
やがて、ひとつの事業部門をまかせられる重役に就任し、近江長浜に、子会社 株式会社長浜羽柴を設立して、代表取締役に就任する。
普通ならここで満足するのが、通常のサラリーマンだ。
ところが秀吉は違った。
中国攻略プロジェクトの最中、清洲織田株式会社の代表取締役 織田信長が死去すると、更なる事業拡大のチャンスとばかり、織田信長の死因を作った明智取締役を葬り、対立する筆頭専務取締役 柴田勝家を滅ぼし、清洲織田株式会社を乗っ取ったのだ。
こうして、豊臣秀吉株式会社が生まれた。
ただ残念なのは、秀吉が目論んだ起業は彼一代で終わったことだ。
これは、その後の日本にとってはむしろ幸運だったかもしれないが・・・・・?
さて、こんな風に歴史を見てみると、現代にも通用する事はいくらでもある。
まず、秀吉がなぜ 清洲織田株式会社に就職できたのか?
という点である。
織田家内部の紛争をなんとか処理し、織田家頭領となった信長にとって、清洲織田株式会社の人材確保は、その後の事業拡大路線にとっては絶対に必要なことであった。
とにかく人が欲しい・・・・切実なものがあった。
だから、猿でも犬でもかまわない、役に立つ人間ならばという具合に、門戸が広かったのが要因である。
いわば、需要と供給の関係からいうと、清洲織田株式会社は他社に比較して、大幅に需要が大きかったのである。
採用が断られる可能性は低い、だが、採用されてからの仕事・ノルマはキツイ会社であったと考えられる。
起業欲の無い人間が、この頃の清洲織田株式会社に入社すると、一週間ともたなかったかもしれない。
あるいは、新人研修の一日目から逃げ出したかもしれない。
幸い、起業欲が強い秀吉にとっては働きがいのあった会社であったのだろう。
次に、秀吉が頭角を現すことになった墨俣城であるが、決して一夜で出来たわけではない。
だが、斉藤勢の攻撃が頻繁に行われる中、流れの速い木曽川河畔に築城する困難は、想像すら出来ない難工事であったはずだ。
この築城を成功に導いた要因には、いろんなことが言われるが、中でも後に阿波の殿様となる蜂須賀小六の存在は省く事ができない。
この頃、尾張の川並衆の頭領であった小六と、いつ人脈が形成されたのかは分からないが、秀吉の特徴的な能力がこの人脈作りである。たぐい稀な才能があったのだと思う。
さて、ここまで読んでいただいて、気が付いたことがあるだろうか?
墨俣城を作るチャンスは案外多いものである。すなわち起業のチャンスは誰にでもあるということだ。
墨俣城をつくることによって、起業の基盤がひとつ出来上がる。
それを作り上げるのに必要なことは、城を作ることが必要であるという需要の存在と、城を作りあげる技術があるか?ということだ。
その後の秀吉の生きざまを真似することは無い。
日本全国にまたがる事業を考えることはない。
自分の住んでる狭い世界で充分なのだ、そこで起業をする。
城を持つことだ。
城ができると、周りの環境しだいでは全国に広がることもある。だが、そんなことを最初から考えることはない。
秀吉は、まさか自分が太閤になるとは夢にも思っていなかった。
だから言っている『浪速のことは 夢のまた夢』と・・・・・。
城を持つためには、人脈が必要となる。
その人脈とは、お客さんである。
自分が作る商品やサービスを必要とするお客さんの人脈が必要だ。
そうして作られた城を堅固にしていけばよい。
就職とは、起業のスタイルのひとつでしかない。
起業するにあたって、すでにある組織に加わる方がよければ、その組織に就職する。
既存の組織では、思ったような起業が出来ないようであれば、自分で起業する。
そのように割り切ると、就職しなければ!・・・と悩む必要も無い。
自分にできる仕事・役わりをまず見つけることだ。いや、作り出すことだとも言える。
物を作ることが出来なかったら、サービスを考え出す。
人と人の関わりの中には、必ず『こんなことをしてくれたら助かるのにな~』というものがある。
それを需要という。
需要があれば、それは仕事になりビジネスになる。
秀吉は、清洲織田株式会社が直面していた『こんなことをしてくれたら助かるのにな~』に気が付いたから城を持てたのだ。
あなたも城を持て! 起業意識を持て!
それが、仕事を手に入れる確実な道だ。
独立開業へ向けて
今日はAさんの引渡し。
いよいよ独立開業だ、50歳半ばでの独立開業、まだまだ若いからきっとうまくいくだろう。
独立する時には、夢にむかっての期待や希望とともに不安もつきまとう。
悪い事を考えるときりがなくなるから、あまり考えないようにはするが、ふと頭をよぎることがたびたびある。
成功した人の話しを聞くと
失敗する事などはまったく考えないそうだ。
成功した時のことばかりを想像していると、成功への知恵が自然に潜在意識から生まれる。
独立開業すぐに直面する困難も、そんな知恵が乗り越えさせてくれる。
30そこそこで、独立開業した私もそうだった、何とかなるものだ。
まあもっとも途中で大きな失敗をして、後悔をすることもあるが、現在もこうして健康で、好きなことを書きつらねていることは幸せだと思うべきだ。
独立開業するAさんは、最近の流行である低料金の理髪店、チェーンやフランチャイズもあるが、完全な独立系。
技術やノウハウには不安は無いのだろうが、客商売は初めてのよう。
7月20日にオープン予定だ。
お客さんのたくさん来る店になってもらいたい。
NPO法人の設立
NPO法人の設立について調べてみた。
NPO法人は、特定非営利活動を行う団体と定義されているが、“営利を目的としない”という文言に誤解があるようだ。
要するに、儲けるための事業はやってはいけないが、NPO法人の活動の為に必要な資金を稼ぐことはやってよい。
稼いで利益が出たら、その利益を社員に分配せず、法人のためにストックしておけばよい。
活動の目的が儲けることかどうかということである。
法人設立にあたっては10人以上の社員が必要となる。
社員といっても、いわゆる会社の社員という意味ではない。
有限会社で使われる社員と同じ意味、つまり株主みたいなもの。
もっとも、NPO法人の設立には出資金は必要無いので、株主は存在しない。
他に要点だけをまとめると
- 情報公開は営利法人よりは、より透明性が求められる
- 役員は理事3名、監事1名が最低必要
- 法人設立までは2~3ヶ月
- 法人設立費用はかからない
- 事務所が1ヶ所の場合は、都道府県に申請
- 他の都道府県に複数の事務所がある場合は内閣総理大臣
- 税務署への申告は必要
こんなところだ。
出資金がないので、組合法人の設立よりは作りやすいが、資金の裏付けがない分、逆に活動が順調にいくのかどうかが疑問ではある。
知られざる日本の優秀企業
経済評論家の日下公人さんが監修した、各業界のリーディングカンパニーをピックアップして紹介した本。
独自の事業を計画していたり、就職・転職活動をやっている方にも必見の書!
有名企業ばかりが注目される中、実は、知らないところに、優秀な企業が存在していることが分かる。
将来性や安定性を求める新卒学生が、希望する企業ランキングには、いつもおなじみの企業が並ぶが、実は、その理由は簡単な事で、学生さんたちが知っている企業は、ごくわずかしか無いということだ。
ところで、日本の企業数はどのくらいあるのだろう?
中小企業庁サイトでは430万社
総務省統計局サイトでは150万社
となっている。どちらが本当の数字なのかよく分からないが、いずれにしても無数と言っていい企業数である。
無数の企業から自分にあった会社を探す。自分が考えている事業の手本になるような会社を探す。
考えれば気の遠くなるようなことだが、就職・転職・起業をやる人は、この気の遠くなる作業を知らぬ間にやっていることになる。
そんなあなたにいい本かも知れない。
事業や就職の発想・意識の変換に
ビジネスチャンスの発見に
就職・転職・起業の参考にどうぞ!
ピックアップされた企業は
- 朝日エティック 株式会社
- 株式会社 アドウェイズ
- 株式会社 公益社
- 田島ルーフィング 株式会社
- テックエンジニアリング 株式会社
- トーソー 株式会社
- ミツワ 興業株式会社
監 修:日下公人
編 者:現代書林特別取材班
発行所:現代書林
平成19年3月6日第1刷

