賃貸借契約書には契約解除の条項があり、一般的には、一ヵ月以上の家賃滞納があった場合には、 催告なしに契約解除できるとうたわれています。
8ヶ月となると、ずいぶん人情味のある大家さんだな、と思うのですが、 家賃が払えないのにはそれなりに理由があるわけですから、なかなか強く言えなかった・・・・・ということなのでしょう。大家さんとしては滞納家賃の回収をするか、退去してもらうかのどちらかを選ぶことになります。
両方とも・・・・というのは、ほとんど無理です。そこで、大家さんとしては『すんなり退去してもらう方法』を考えなければなりません。
すんなり退去してもらう方法のポイントはやみくもに 出ていけ! 出て行け! では らちがあきません。
そこで、新たな住まいを提供して『すんなり退去できる状態』を作る準備をしながら交渉を行います。
まず、今よりも家賃の安い物件を探します。
移った先で、また滞納をするようでは困りますので家賃保証という制度を使います。
立替をした家賃は、入居者が後日、家賃保証会社に返済することによって、滞納状態を回避する仕組みです。
たびたび、滞納が続くようであれば、今度は、家賃保証会社が大家さんに代わって退去交渉をしますので、
大家さんとしての負担は軽くなります。
準備が出来そうであれば、滞納している入居者との本格的交渉に入ります。
まず相手方に対し退去してもらいますという強い態度を見せる必要がありますので、 内容証明郵便で退去通告を行います。内容証明郵便とは、郵便局が、手紙に書かれた内容について 証明をすることによって、あとあと言った、言わないを防ぐために利用します。
内容証明郵便の専用用紙があり、それに書き込んでもいいですし、 今は、パソコンによって作られた文書でも、OKとなっています。内容証明郵便が届きますと、入居者は『今までのように、だらだら』とは出来ないな! と感じるものです。
何らかの相談あることもあるでしょうし、何も言ってこなかったら、大家さんから会いに行ってみる事です。案外と、すんなり退去してくれるものです。
入居者の人も、家賃が低くなって助かりますし、 家賃滞納という状態から脱出できますので、その後はノビノビと仕事に励む姿を見ることになります。交渉は、相手の立場を考えることから始まります。