海外進出に必要な条件

アルジェリアでの人質事件は最悪の結果で終わった。
しかし同様な事件はこれからますます増えるだろう。

アルジェリアは1962年に独立した。3年後にウアリ・ブーメディエンが軍事クーデターに成功し、1978年にブーメディエンが亡くなるまで、現実的な国づくりを行っていた。
その後は、イスラム圏によく見られる様々な対立がおこるような国となり現在に至っている。

今回テロ事件の標的となった日揮は、新生アルジェリアの建国時代から現地に進出し、製油所プラントの建設に深く係るようになっていた。

つまり、アルジェリアがまだ良い国だったころから進出していたのだ。

日本の企業にとって海外進出にはふたつの側面がある。

内需に加えて外需への積極的なアプローチという面と、発展途上国への支援を前面に出しながら将来のリターンを期待するという面がある。

日揮はこの両面を併せ持つ企業である。

発展途上国からみると、日揮のような企業は貴重な存在であるし、その国の成長発展には欠かせない存在となる。
そのような期待感があるから企業側としても、環境の変化を認識しながらも、これまでの継続性を優先させようとする意識が働く。

今回のような事件は、これからさらに増えると予想されている。

昔、キリスト教対イスラム教という宗教戦争が、アメリカ対中東諸国の間にある様々な摩擦の根源であるという考え方があった。

アメリカが望んだような形では、中東そして北アフリカで民主化が進んでいるわけではない。
そのような現実を直視しながら海外進出を考えていかねばならないのが国際社会の常識なんだろう。

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